句集
「春は曙」白川 温子
著者略歴
昭和6年 香川県生まれ、21歳より東京在住
平成10年4月、朝日カルチャー俳句入門科、海程入会
平成12年、朝日カルチャー俳句研究科
平成17年、東京例会新人賞
平成18年、海程同人、現代俳句協会会員
淡白な諧謔 金子兜太
春は曙昨日と今日を切り離す 温子
季節の移りや一日の経過に皮肉っぼいのも人の一面だが、それに
心情の味付けが加わると、なんともいえぬ風味が生れる。この人の
心情は意思的で淡白。清少納言にあやかろうとしているわけでもあ
るまいが、日常をさっさと料理して、思いの丈を俳句に書き込もう
としている。なかなかに手際がよく、諧謔の風味がある。
二〇〇七年一月八日 熊猫荘にて
何もかも旅立ちもあり花ぐもり