九州の俳句作家シリーズ
ジャブラン
定価1300円

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著者略歴 福富 健男(ふくとみ・たけお)
昭和十一年一月 宮崎市に生まれる
「流域」「海程」「形象」「吟遊」同人。
現代俳句協会員 国際俳句交流協会員 世界俳句協会員。
句集「麦藁帽」(昭和五十四年海程新杜発行)
句集「河童」(平成元年海程新社発行)
句集「潮騒」(平成九年海程新社発行)
句集「流域」(平成17年海程新社発行)
句集「風景」(平成19年 現代俳句協会刊)
評文集「河童手帖」-現代俳句編-(平成十四年鉱脈社)
英訳句集「STRAW
HAT」(平成十六年フランス・エスッパ社発行)
宮崎県日日新聞 読者文芸選者
宮崎文化センター 俳句講座担当
1980年・1981年
薮払いのけて陶工の墓のまるみえ
ラワン材の木目があって白い便器
長い入江ポティトの白さの婚礼
夕焼雲へ開きかけの百合を挿し
ちょうちんざくらに月がふくれてベツレヘム
汽車の上から月をながめてオラトリオ
模型飛行機片手でささげ花野越え
にんじんをかついでおり河太郎と月
さんさんと雪が降り積む鼻濁音
食べて寝ておおあなぐらを墓という
かわいた空のレモンへ鈴振りつぎ
ねこやなぎに打たれて痛し河童の子
つうつうと啼いて冬野を焼いており
みずぎぼうしの大葉をかぶり朝の光
腕をつかめば笑ってあじさいの中に
陽に腹を見せてねむっているれんげ田
あじさいの球をころがしひでりのひでり
つかめば逃げる石けんと子河童と
河口まぶし足を藁で拭いており
あかい萩の一束たれて河童の笑い
れんこんの杖をかついで河太郎
串刺しの染色体が砂丘に干され
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