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百合 (2009夏 樹の会より)
山百合やいつしか生活(たつき)に雨漏りが 小林まさる
生きることとは心遺(のこ)さず蜩よ 小堀 葵
夏闌(た)くる繭倉の歴史蘇る 浜 芳女 |
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蓮 2009/8「遊牧」より
八重桜指銃(ゆびづつ)いつも幽(くら)くある 清水伶
古代蓮咲いて狐の嫁入り 細根 栞
さざ波は滋賀の都よりきていたり 板間恒子
夏空の引力風船歪み上る 吉岡一三 |
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清水(東京例会7月より)
眠る繭木霊はいつも水たっぷり 茂里 美絵
誰からも同じ高さに夜の噴水 塩野谷 仁
雨男れいぞうこ静かすぎるよ 大高 宏充 |
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青田 (2009/7号卵の会より)
母はいつから倒伏の稲のように寝る 稲葉千尋
村中草刈る天にさわさわ谺して 間瀬奈津子
聞き返すほどの訛や青田風 青木喜美子 |
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父の日 好作30句 447号
父の日や静かな象の後しざり 木下よう子
犬小屋にサーフボードの干されおり 重松敬子
今朝の灯はどうして消えたの燕の巣 村松恵理奈
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夏 夏の空 海程秀句 448号
愚かなる人間爆心地に日陰 石川青狼
八月の般若心経おんうおん 中尾和夫
白南風と思えば妻の光(て)り始む 松本勇二 |
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梅雨 海程神奈川句会 碧5号
雨期長し青衣かけおく葡萄の木 児玉悦子
緑の葡萄無表情な映画だった 藤江 瑞
走り梅雨エジプト籍の貨物船 小長井和子
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あやめ(加須市浮き世の里) 東京例会6月
口の中は泡のようにとけ花あやめ 三井絹枝
人は耳からけものにかえる霧の中 柴田美代子
夏の星みな夕暮れが好き麦の秋 芹沢愛子
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夏蝶 海程全国大会in諏訪入選句
湖畔いま繭の昏さの夏来たる 伊藤淳子
平熱より少し高く蝶打ちあえり 稲葉千尋
夏山のもう手の届かない白さ 石川まゆみ
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青水無月
水無月の玻璃に少年鼻を押す こしのゆみこ (句集 コイツァンの猫)
はつなつの雨のはじめは紙の音 さいばら天気
きらきらと人体という水泥棒 遠藤 治
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こいのぼり
俳句十代・四月号(合同句集)
教室がかわって見えないこいのぼり 渥美たお
春の日差し「あした生まれる」エレクトーン 池本青海
夜の空笑っていたよ月・水・金 京徳果音
遊ぼうとぽっぺたをなでたの風 会田サキ
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木の芽 若緑
山も谷も若葉埋める空海なり 金子兜太
鏡の間ひそかに春の魚を煮る 大畑 等
(句集 「ねじ式」より)
春動く肉の色してけずりぶし 室田洋子
(句集 「まひるの食卓」より)
残鶯や碑に刻まれし父に遇い 篠 喜美子
(句集 「海の視線」より)
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