 |
藤の花 海程全国大会in諏訪入選句
藤揺れる彼方に芯となる孤独 伊藤 和
御柱も深き睡魔もさみだるる 金子斐子
卯の花腐しガラス一枚楯として 遠藤秀子
|
 |
蕨 海程全国大会in諏訪入選句
桐の花左カーブすれすれに母 菅原和子
五番目の子は薄し母の木下闇 加藤知子
鳥曇り棄民のように母座り 十河宣洋
|
 |
藤の花 2009海程全国大会in諏訪特選句
老年の入江なき日々鳥帰る 下山田禮子
母が母を放ちていたり藤の昼 中村 晋
生きているとは土でいることひきがえる杉崎ちから
黄砂の八A病棟に来る牛乳売り 稲葉千尋
青鷺翔つ夜明けの水辺帰農かな 近藤守男
|
|
大根の花 祝 第7回同人年間賞
大根の官能的な白さかな 木村和彦
微笑仏少し傾ぎて早春(はる)の韻 市原光子
ちちははに背中を押され雲雀野出る 丸木美津子
棟上げをひとりで聞いている春愁 丹生千賀
鯉の口明るい洞です春隣り 新田幸子
ボクサーの真似して赤子に見つめられ輿儀つとむ
|
 |
子猫
春の海薄紅子豚の雲沖に 谷口道子(句集 谷口道子より)
(点 35記念号より)
春眠の尻尾の先が見つからぬ 石田 秋桜
大草原黒猫一匹桃の花 木下 久子
米洗う老女にやがて花桃咲く 平井久美子
人はもう紐では死寝ねぬ糸ざくら 吉田透く思朗
|
 |
タンポポ (狼 30号記念号より)
春は曙あなたは眠るこんぺいとう 油本麻容子
コウと鳴く春の大きな水の上 大沢輝一
春星はおそらく与え合う距離だ 佐孝石画
|
 |
木の芽 若緑
鏡の間ひそかに春の魚を煮る 大畑 等
(句集 「ねじ式」より)
春動く肉の色してけずりぶし 室田洋子
(句集 「まひるの食卓」より)
残鶯や碑に刻まれし父に遇い 篠 喜美子
(句集 「海の視線」より) |
 |
桜
飛花落花頭上に空し国家かな 山下 一夫
桜人ありをり侍りまるで鶏(とり) 柳生 正名
もうすぐ桜鏡てのひらに乗せる 宮崎 斗士
花冷えの一枝水辺へ悼みけり 金子 斐子
いくたびも花をほどいて水の中 河西 志帆
|
 |
桜
水の野を朝の雲過ぐああ開花 兜太
さくらさくらどこでこの手離しましょう 室田洋子
ゴミ箱にさくらを捨てる仮寝かな 堀之内長一
夕ざくら横顔ばかりに愕然と 茂里美絵
友の小鳥保育器にいる桜時 阿保 恭子
山ざくら夕闇がきて粥のよう 伊藤 和
花万朶恐竜亡び終んぬと 大口 元通
|
 |
蕗のとう 青山俳句工場05/24号
拇印はしっかり二秒ふきのとう 斗士
ふきのとう億劫という魔物かな 千代子
ふきのとう愚息の語彙に愚妻の語尾 晋
空欄になるまでぶらんこ漕ぎにけり ぽぽな
|
 |
辛夷
雪渓も霧も目茶苦茶花辛夷 金子千侍
瀬戸物屋響くほど辛夷咲きました 遠山郁好
花辛夷北辰五岳響き合ひ 伊藤 友子 |
 |
金縷梅・万作(まず咲くがなまったという説があります)
まんさく咲きしか想いは簡単になる 金子皆子
まんさくの咲いて真水のうまい家 一ノ瀬タカ子
まんさくは山の痛点わたしも痛い 榎本 佑子
まんさくは小鳥の道の花灯台 大木石子
匙なめて金縷梅圏というところ 柚木 紀子 |
|